元お笑い芸人がWeb業界に入ってがんばるお噺

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【Small IAさみっちょ】レポート

僕が働いている会社の社長が発起人の1人である、『Small IA さみっちょ』というイベントにお手伝いしつつ参加してきました。

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https://atnd.org/events/68436

定員30名程度で募集し、早々に満席になってしまったため参加できなかった方も多かったと思います。
そんなみなさんのためにレポートを!
(だいぶおせぇぞとか言わないでください)

 

このイベントは以下の4人のメンバーが発起人として立ち上げたイベントです。

  • 森田雄さん(ツルカメ)
  • 坂本貴史さん(ネットイヤーグループ)
  • 村越悟さん(グッドパッチ)
  • 和田さん(よっ!弊社社長!)

プログラムはこんな感じ。

  1. Small IA 宣言 (森田さん)
  2. LT1 Big IAが有名な会社のSmall IA (ゆいぴょんさん@コンセント)
  3. LT2 コンテンツ企画とページ設計の境界線はどこにあるのか? (足立さん@イントリックス)
  4. LT3 Small IAよもやま話 (仮) (吉岡さん@リクルートジョブズ)
  5. パネルディスカッション (ネットイヤー坂本、グッドパッチ村越、インテリジェントネット和田、ツルカメ森田)


さらにそれぞれのライトニングトークやパネルディスカッションをDeNAの和波さんがグラフィックレコーディングするというおまけ付きでした。
こういうのです。

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似顔絵かわゆす。。!

 

話を聞きながら、要点をわかりやすくイラストなどを駆使して描いていきます。
「このまちだいすき」で最後に描くっぽい絵ですね。
このまちだいすきでは最後にまとめて書いてるんで、生で描く分このまちだいすき超えは堅いです。
(しかもかわいい女子ということでマシマシです)

森田さんからSmall IA 宣言

森田さんのBig IA/Small IAに対する考えについてはこのブログで語られています。

森田さん曰く
「口先だけのコンサル的な人≒Big IAなんてくそくらえだ。一生ワイヤーを書く人≒Small IAこそがプロジェクトを回しているのだ!つまりIAというのはSmall IAのことなのだ。我々はSmall IAであると高らかに宣言しましょう!」

 

というイベントです。
そんなSmall IAの人間が集まって情報交換、意見交換をしましょうということなのです。
ちなみにBig IA自体を否定しているわけではなくBig IAとか言っているやつはSmall IAやったことない口先だけの人ばっかりだという話です。本来はSmall IAができないとBig IAなんぞできるわけねぇ!というのが森田さんの意見。

 

始まる前から喋る側も聞く側も飲み始めるという非常にアットホームな雰囲気でした。
しかも、普通にお客さんが「後ろの方の人~飲んでない人いますか~」という感じでビールを配っていたりして、あれ?親戚の家に遊びに来たんだっけ?どうする?花札やる?と錯覚するほどです。

 

全体としてはSmall IAというスキルをBig IAとの比較という視点で考えるというところが大きな特徴だったと思います。
この部分に関しては僕のようにあまりIA経験の無い人間にとっても非常に興味深い内容でした。

ではそれぞれのプログラムのまとめと感想をば。

【Big IAが有名な会社のSmaill IA】ゆいぴょんさん@コンセント

トップバッターはコンセント所属ゆいぴょんさんのライトニングトークでした。
まだ26歳!お若いのにもかかわらず、しっかり自分の考えをもって業務をしていて、良いものを作りたいんだ!というのがすごく伝わる堂々としたお話っぷりでした。
3行でまとめるとこんなお話。

  • コンセントにはビジネス的なゴールを意識した設計をするIAとUI的機能の肉付けをするIAの2パターンの職能がいる
  • 進め方によってはそこがぶつかる時もあるが、どちらの目線も必要だ
  • 内戦を恐れず、協力をおしまず、どちらも目線からも設計をしましょう!
     

個人的には一番話を深堀りして聞いてみたかったという印象です。なんせ時間が一番短かった。。
プロジェクトの全体像の中でだれが何を握っていて、その2つのIAは具体的にどう絡むのか、納品物は誰がつくるのか、それはどういう形なのかとか。もはやコンセントさんの仕事の進め方への興味ですね。
森田さんが言うところの「Small IAをやってないやつが、Big IAをやってんじゃねえ」問題なのであれば、それは組織の問題なのかワークフローの問題なのか個人のスキルの問題なのかその複合なのか、是非いろいろ聞いてみたいです。

 

森田さんからはこんな意見が。
「コンセントさんのようにBig IA/Small IAを分業するのは合理的ではあるが、Small IAをやっていればBig IAはできるようになる!がんばれ!!」
というありがたい言葉をゆいぴょんさんに捧げておりました。
(すでにビールでごきげんなご様子ではありました)

 

このセクションでは弊社社長の和田さんがゆいぴょんさんに真面目な質問をしているのにも関わらず、森田さんがコンセント長谷川さんをいじる発言をし、「今日はそういうの無しって言ったじゃん!」と強めにツッコむという事案が発生しました。
先に言っておきますがこの後も同様の流れが数回起こります。天丼ですね。勉強になります。


【コンテンツ企画とページ設計の境界線はどこにあるのか? 】足立さん@イントリックス

イントリックスさんはBtoBに特化した制作会社で、コンサル、Web制作、システムもろもろやっているそうです。
そこで、PM、プロデューサーのマネージャーをしている足立さんのライトニングトークは、コンテンツ企画とページ設計の境界線についてです。
サイト全体ではなく単一ページ内の設計についての実際エピソードを踏まえたお話でした。

 

3行でまとめるとこんな感じ

  • 企画時点でレイアウトを提案しFIXしていたが、そのレイアウトでは機能的?に問題があり揉めるという案件が発生
  • 企画段階で制作のメンバーを加えるのはコストがかかりすぎるが、設計をする人に制作的な知識まで求めるものはきびしいのではないか?
  • 役割分担では解決できないように感じてはいるが、なんでもできるスーパーマンに依存しないようにしたい!

 

結論どうしたらいいのか悩んでていろいろ試行錯誤してます!というお話でした。
ゆいぴょんさんのLTでもでてましたが、内部でのBig IAとSmall IAのぶつかりとか齟齬というのは割りとメジャーな問題なのですかね。

 

このセクションでは森田さんから「この問題を解決する方法を知ってます!」という宣言がでました。

・まず最初は構成要素を過剰書きにし、優先順位のみを決める。
・いきなり画面構成的なものにしてもよいが、レイアウト指示書ではなく、あくまで「左上が優先度高、右下が優先度低」というルールを明確にする。
・その後機能的な制限などでレイアウトが変わっても、構成要素と優先順位を握っておけばいいのだ!
というやり方です。
※割りと意訳してます

 

ワイヤーをレイアウト指示書にしてしまうのはよくないということですね。
たしかに画面設計を作ろう!となるとついレイアウトを考えがちですが、そもそも何をどういう優先度で置くのか、というのが前提にないといけません。
各成果物が「何を決めるためのものなのか」を明確にするというのは非常に大事というお話でした。
これはきっとプロジェクトの性質やアサインされるメンバーのスキルによって変わっていくものなのかもしれませんね。

 

【Small IA よもやま話(仮)】吉岡さん@リクルートジョブス

3行で書くとこんな感じ。

  • とにかくいろんな会社でいろんな形で設計に関わってきた
  • Webサービスやアプリの設計といわゆるサイト制作の設計は進め方が違う
  • いろんな経験がすべて活きてるからみんながんばろうぜ!

超絶はしょってます。
実際は一番時間も長く、各会社での具体的な手法の話やそこで得た話があったのですが超絶はしょってますよ。

 

。。正直に言いましょう僕にはついていけなかったです!
もっと設計に特化している人(特にwebサービスとかアプリの設計をやっている人)だったらすごくためになった話だと思います。具体的な手法とか事例とか満載でしたし!
ごめんなさい吉岡さん。。僕にはまだ早かった。。精進します。

 

■ディスカッション兼懇親会

LT終了後は、和田さんがモデレータとなり主催者4人のパネルディスカッションです。
みんなでピッツァを食べながら4人の話や参加者が意見を投げながらワイワイと進みました。
ここの話は弊社社長が自ら自社ブログに書いた内容が主ですね。よかったら見てみてください。

 

なんか僕も結構後半酔っ払っていたので、ふわふわしてましたが結構言えないような話がたくさんでてたような気がします。
あと森田さんによるコンセント長谷川さんいじりの天丼も。

 

■まとめ

とにかくアットホームで忌憚のない意見交換がなされたすごく良いイベントだったと思います。
各会社やり方は違えど、みなさんいろいろ考えてらっしゃる。。!

BigやSmallというポジショニングはともかく、いかにしてより良い設計をするのか?ということをみんなでけんけんがくがくするのは楽しいですね。お酒も入っているし。

 

「今まで通算1万ページ以上ワイヤー書いている人~?」
という森田さんからの問いかけがありましたが、そういう人であれば特にこのイベントは楽しめたと思います。
第2回もあるのかな?その際にはぜひうちの会社内でもワイヤーをばりばり書いているメンバーに参加して、ぜひけんけんがくがくして欲しいです。